海外FXで初心者が失敗する原因や理由について
国内FX口座を利用している人が
海外FX口座へ移行すると様々な原因で失敗してしまうことがあります。
せっかくメリットを求めて海外FX口座を利用したのに
「こんなはずじゃなかったのにー」
とならないように、この記事では
FX初心者やパソコンが苦手な女性が陥りやすい
海外FXの失敗についてまとめていこうと思います。
私自身、海外FX口座を利用していますので実体験に基づいてリアルな内容になってます。
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失敗してしまう原因について
失敗してしまう原因は大きく分けて2つあると思ってます。
「国内FX口座と海外FX口座のルール違いによるもの」
「海外FX独特のルールによるもの」
この二つをしっかり理解しFX口座を利用することが非常に重要になります。
国内FX口座と海外FX口座の違いについて
国内FXと海外FXの違いについて簡単にまとめます。
違い | 国内FX | 海外FX |
①最大レバレッジ | 25倍 | 400倍~1000倍 |
②スプレッド | 狭い | 広い |
③ロスカットレベル | 高い | 低い |
④追証 | あり | なし |
⑤ゼロカット | なし | あり |
⑥入金ボーナス | なし | あり |
⑦プラットフォーム | 独自 | MT4/MT5 |
⑧取引銘柄 | 少ない | 多い |
⑨入出金 | 簡単なことが多い | 少し難しいことがある |
⑩税金 | 安い | 高い(場合による) |
⑪安全性 | 高い | 低い場合がある |
ざっとリストアップしてみるとこんなところです。
おそらく表の中の「赤字」の部分をメリットと感じで海外FX口座を利用される人が多いと思います。
どれもこれも上手くつかえば大きな武器になりますが使い方を誤れば大変なことになります
では具体的にそれぞれの違いによる失敗について書いていこうと思います。
①最大レバレッジの違いによる失敗
海外FX最大の魅力といってもいい最大レバレッジ
「少ない証拠金で国内FX口座よりも多くのポジションを持つことができる」
これは言い換えると
「少ない証拠金でより多くの利益を生み出すことができる」
とも
「少ない証拠金でより多くの損失を生み出すことができる」
とも言えます。
利益を生む方向へ上手く利用することが出来れば良いのですが、
資金を失う方向へ行ってしまわないように注意が必要です。
特に少ない証拠金で大きなレバレッジをかけて取引をした場合、
ロスカットが非常に近く
大きく相場が動かなくても簡単に資金を失ってしまいます。
②スプレッドの広さによる失敗
国内FXに比べ海外FXはスプレッドが広い傾向にあります。
これは致命的な損失に直結するとは言えないかもしれませんが、
「国内FXではすぐにポジションがプラスになるのに海外FXはマイナスを耐えないといけない」
といったようにいつもと同じ感覚でエントリーしてしまうと差に驚いてしまうかもしれません。
特に短い時間で取引を行うスキャルピングを行っている人は要注意です。
③ロスカットレベルの差による失敗
国内FXのロスカットレベルは高く
「証拠金維持率100%以下で決済」としている業者が多いです。
※近年は50%やそれ以下の業者もあります。
海外FXのロスカットレベルは低く、
20%前後のところが多くあります.
これは利用者にとってプラスにもマイナスにも働く可能性があります。
※基本的には強制ロスカットに引っかからないことが何より大切ですのでご注意ください。
ロスカットレベルが高い
⇒取引により強制ロスカットするレベルの損失が出ても少しでも資金が手元に残る
裏を返せばもう少しロスカットにならずに耐えてほしい場所でもロスカットになってしまう。
ロスカットレベルが低い
⇒システムにより強制的に行われるロスカットがギリギリまで行われない
裏を返せば強制ロスカットになると致命的な割合の資金を失うことになる
④追証
国内FXには
追証(おいしょう)という恐ろしいルールがあります。
相場の急変動によりロスカットレベルを超えて損失が発生し、
口座へ入金している資金を超える損失となった場合に
口座へ入金している資金プラスアルファの資金を国内FX業者へ支払わなくてはならないというルールです。
ここは海外FXが完全に優れている部分で、
海外FXには基本的に追証はありません。
例えば急激な相場の変動で、
口座資金:100万円
損失 :-200万円
となった場合
国内FX:100万円を業者へ追加で支払う
⇒損失は合計200万
海外FX:一切の支払いは発生しない
⇒損失は合計100万
このような状態となります。
急激な損失を被ることがないことが1番なのですが
もしもの際の安全性でいえば海外FXのほうが追証の点でいうと安全性が高いということになります。
⑤ゼロカット
これは上記の追証の説明と重複しますのであまり詳しいことは書きませんが、
海外FXで
「急激な変動で予想しないレベルの損失が発生しても口座へ入金した以上の損失は発生しない」
というシステムをゼロカットシステムといいます。
このゼロカットシステム、凄く良いように聞こえますよね?
実際に国内FXよりも遥かに優れたシステムで、国内FX業者もぜひ導入してほしいのですが、
正直にいいますと、
このゼロカットシステムが
「ハイレバで無理な取引をしても最悪口座資金を失うだけで済むしー」
「最悪無くなってもいいから一発勝負したろー」
というギャンブル性を高め、
結果無理なレバレッジで取引を繰り返し資金を失う原因の一つになっていると思ってます。
ギャンブルのために使うのではなく、有事の際の最後の砦としてあってほしいものです。
⑥入金ボーナス
国内FX業者には海外FX業者ほど
入金ボーナスに力をいれている業者はありません。
海外FX業者の入金ボーナスは
「当選者限定で100%」
「常時〇〇%」
「ジャックポット抽選で2%~1000%」
と多種多様です。
このボーナスを利用することにより口座の証拠金総額のかさ上げを行うことができます。
ここで注意が必要なのは
①証拠金とボーナスがある状況で損失が出た場合は
まず証拠金(現金)から損失が引き算される。
②証拠金が多くなったからと言って無理な取引をしてしまう。
この2点です。
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⑦プラットフォーム
取引のプラットホーム(アプリ)が
国内FX業者は独自の物を使っている業者が多いですが、
海外FX業者はMT4(エムティーフォー)、MT5(エムティーファイブ)
を使っている業者がほとんどです。
MT4/5に慣れてしまえばなんてことはないのですが、
「注文方法・決裁方法が今までと違う」
「今までとチャートの拡大・縮小のやり方が違う」
「いままで使ってたインジケーターが使えない」
というふうに環境が変わってストレスを感じてしまう人がいるかもしれません。
ですが、MT4/5は、世界中で多くの人が利用しているため、
「EAやインジケーターを自分で探してきてダウンロードして使える」
というメリットがあります。
初期機能としては少ないかもしれませんがカスタマイズ性は抜群です。
⑧取引銘柄
国内X業者に比べ海外FX業者は取り扱う銘柄が多い場合が多いです。
それは単純に通貨の種類が多いのもそうですが、
「通貨」
「株価指数」 … 日経平均、ダウ、ナスダック
「個別株」 … 世界中の個別株
「エネルギー」… 原油、天然ガス
「資源」 … 小麦、コーヒー
「貴金属」 … 金、銀、パラジウム
「仮想通貨」 … ビットコイン、アルトコイン、リップル
など非常に多くの銘柄を取引することが可能です。
上に書いた例はほんの一部です。
業者によって取り扱っている銘柄はバラバラです。
当然ながらスプレッドも差があります。
自分の得意な銘柄をコストを少なく取引できる業者を見つけることが大切です。
⑨入出金
国内FX業者への入金は、
「国内銀行送金」がメインになってきます。
海外FX業者への入金は、
「国内銀行送金」
「海外銀行送金」
「クレジットカード決済」
「ビットウォレット決済」
「電子マネー決済」
「仮想通貨決済」
と多種多様です。
これだけでも複雑に感じてしまうかもしれませんが、
さらにこれに
「入金・出金の手数料」
「入金・出金の反映時間」
「マネーロンダリング禁止」
等が絡んでくるためさらに複雑になってきます。
各ブローカーの特徴を把握していないと
「入金したいのに翌日以降の反映になってしまったー」
「出金したいのに振込は来週になったー」
と困ったことになる可能性があります。
⑩税金
国内FXと海外FXの税金の違いについては
こちらの記事に詳しくまとめてますのでご覧ください。
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大きな失敗をしないように正しい知識を身につけよう
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間違った使い方をして失敗してしまい
せっかくのメリットを台無しにしないために大事なことは
「正しい知識を身に身に着けること」です。
・あの有名なHPで紹介されているから大丈夫
・あの有名なトレーダーが宣伝しているから大丈夫
・大きな入金ボーナスがあるから
その海外FX口座は本当に安全ですか?
あなたにとって使い勝手が良い口座ですか?
次の記事では私が実際にした失敗を体験談を交えて説明していきます。
またそういった失敗をしないための方法も書いていけたらなと思ってます。